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井上模型製作所の試作5軸加工
井上模型製作所の誇る試作品加工技術のひとつが この5軸加工。
これまで多くの企業、製作所に5軸加工マシニングセンタが導入されてきました。
しかし、現在それらの多くがその性能を十分に生かしきれていないのが現状です。その理由はオペレーターの技術不足。当社では毎日 毎日色々な試作品を製作していますのでおのずと技術力が高まります。 それに加えて会社ぐるみでオペレーター育成に力を注ぎ、5軸加工の操作を習熟したスタッフを数多く有しています。
以下に当社の5軸加工技術を掲載しておりますのでご確認ください。
試作専門5軸加工オペレーター
5軸加工の最大の利点であるその精密さを十分に引き出すためには、高いCAD/CAM技術が必要になります。
このCAD/CAM操作の習熟には、多くの時間を必要とします。
当社では、早い時期より三次元CAD/CAMによる切削技術に着目し、若い人材を優れたオペレーターにすべく教育を行ってまいりました。その投資が、現在5軸加工を主力業務のひとつとなるまで成長させ、皆様にご納得いただける製品のご提供を可能にしたのです。
5軸加工のメリット
従来の切削加工技術と比べて、5軸加工による製品製造には多くのメリットが生まれます。
精密さ
これまでは、切削加工面の変更を行うためにワークを一度外し、クランプの仕方を変更しなくてはなりませんでした。
しかし、この方法を行うとクランプの仕方の変更時に、非常に僅差ではありますが切削面がズレてしまいます。僅かな差であっても、何よりその安全性や耐久性が必要とされる試作品製作段階においては致命的。
その点ワンチャッキング5軸加工の場合は、XYZ軸の3軸に加えて付加2軸を加えているため、ワークのクランプ位置を変える事なく、1回のクランプで作業を行うことが可能です。これにより、ズレがない精密な加工が可能となります。
難形状・異形形態のワークに対応
5軸対応CAD/CAMと5軸加工の融合で、様々な形状の製品に対応できるのも大きな特徴です。
これまでの治具を駆使した平面切削から、治具のいらないワンチャッキング加工に移行する事により難形状のシリンダーやスクリューなどの試作品 製造を、短時間かつ高精度で行うことが可能となりました。
生産性向上
5軸加工によって高品質の製品製造が可能であるだけでなく、ワークの位置決め段取りにおける時間的ロスもなくなるため、5面加工品を平面加工の約1.6倍という大幅な生産性・加工効率の向上が望めます。
作業の流れ
当社では、以下の流れに沿って試作5軸加工のご注文を承っております。
お客様から加工するワークの図面(二次元・三次元データ)をご提出いただきます。
お客様のご要望、ワークのデータを検討し、最適な加工方法とマシンを当社が設定。
加工データ作成もこの段階で行います。
切削シュミレーションを超高性能ワークステーション内部に作られた 仮想空間に 出来た加工データをシュミレーションソフトに通して より完璧なNCデータを作成します。
データをもとにマシニング加工を行います。
マシニング加工の様子(動画)はこちらよりご確認ください。
また5軸加工事例では、これまで当社が手掛けた様々な製品をご覧いただくことができます。
加工後、製品は三次元測定装置などでわずかな角度のズレ、ゆがみまでチェックされます。
この時のチェック結果をお客様にご提出することも可能です。